問題
地球を孤立した導体球と仮定し、以下の問いに答えよ。但し、地球の半径は RE=6.38×106 m、真空の誘電率は ε0=8.85×10−12 F/m とする。
(1) 地球の中心からの距離r (>RE)における電場E(r)を求めよ。
(2) 地球の中心からの距離r (>RE)における電位ϕ(r)を求めよ。
(3) 地球の静電容量CEを求めよ。
解答
(1)
ガウスの法則は
∫→E⋅d→S=Qε0∫→E⋅→ndS=Qε0
となるので
RE≤rにおいて図の様な半径rの球の閉曲面を想定し
ガウスの法則を適用すると
E(r)⋅4πr2=Qε0E(r)=Q4πε01r2
となる。
(2)
RE≤rにおいて導体球の電位ϕ(r)は
ϕ(r)=−∫RE∞E(r)dr=∫∞REE(r)dr=∫∞REQ4πε01r2dr=Q4πε0∫∞RE1r2dr=Q4πε0[−1r]∞RE=Q4πε0[−1∞−(−1RE)]=Q4πε01RE
となる。
(3)
地球の静電容量CEは
CE=Qϕ=QQ4πε01RE=4πε0RE=4×π×8.85×10−12 F/m×6.38×106 m≃7.095×10−4 F≃710 μF
となる。(有効数字は与えられた数値の有効数字3桁とした)